新陳代謝とコラーゲン
コラーゲンの大切な働きを説明するために、まず、細胞に酸素や栄養素が配給される仕組みについて
の知識をご紹介します。
腸から吸収された栄養素は、血管と通っていったん肝臓に運ばれます。肝臓から心臓に運ばれ、血液
に乗って全身に配給されます。血管は大動脈からだんだん細く枝分かれします。そして、全身に張り
巡らされた毛細血管へと網の目のような状態になっていきます。
問題は毛細血管から先の話です。
細胞は、血管により酸素や栄養素などの配給を受けます。それでは、毛細血管が一つひとつの細胞に
直接通じているのでしょうか?
そうではありません。毛細血管は、それぞれの細胞に枝分かれした状態で通じてはいません。それで
は、酸素や栄養素はどのようにして細胞に運ばれるのでしょうか。
酸素や栄養素は、毛細血管の壁から、細胞と細胞の間(コラーゲン層)に染み出してくるのです。そ
して、細胞に酸素や栄養素がたどり着くと、細胞膜を通過して細胞の中へと入り込みます。また、細
胞膜から出された細胞活動のゴミ(老廃物)は、細胞と細胞の間(コラーゲン層)を経由して毛細血
管たどり着きます。そして、血管壁を通って血管の中に入り、大動脈へと送り出されます。
このように細胞は細胞間物質(コラーゲン)に取り囲まれています。細胞を一つの島に例えますと、
島を取り囲んでいるのがコラーゲンの海です。細胞という島がコラーゲンの海に浮かんでいる風景を
想像してください。
このことは毛細血管と細胞との間のコラーゲンの大切さを教えてくれます。海が海上封鎖されて、外
から島に物質が入らなくなれば、島に住む人々はお手上げとなります。この例え話と同じように、酸
素や栄養素が細胞にたどり着くことがおぼつかなくなります。また、細胞のゴミもうまく処理されず
に溜まるばかりとなります。
こうなると、たんぱく質を合成する原料が滞ります。その結果として、細胞のたんぱく質の新陳代謝
もうまくいかなくなり、体の中に古いたんぱく質が溜まるようになります。
こうして、たんぱく質の新陳代謝が滞り、細胞が古くなることを老化と呼びます。
さきほど述べた細胞と細胞の間の働きは、細胞マトリックスと呼ばれています。コラーゲンの海と言
われるように、細胞マトリックスの主役はコラーゲンです。
細胞と細胞マトリックスを若く保つことは、いつまでも健康で元気な人生を楽しめることにつながり
ます。細胞マトリックスの主役であるコラーゲンの新陳代謝を促すために、コラーゲンの補給が必要
です。
コラーゲンをつくるためには、コラーゲンを食べることがとても大切です。非コラーゲンたんぱく質
とコラーゲンとでは、アミノ酸の構成が大きく違います。たんぱく質をつくる部品が不足すれば、組
み立ては順調にすすみません。そして、不足するアミノ酸を代わりのアミノ酸を変換して他から調達
しなければならないという負担がかかります。
こんな状態では、コラーゲンをつくる力が弱まり、体の中のコラーゲンの新陳代謝が衰えてきます。
細胞をとりまく細胞マトリックスの機能が衰え、細胞が生きていく環境が悪くなってきます。
そして、細胞自身の新陳代謝も衰えて老化への道が加速されます。弱り目にたたり目の悪循環となっ
てしまいます。
若いときには、全身の新陳代謝が活発なので、このような悪循環も、その影響はまだ深刻ではありま
せん。でも、17〜18歳を越える頃までです。それ以後の世代では、細胞をとりまく環境の悪循環
は重荷となってきます。
この悪循環を断ち切るために、コラーゲンを積極的に摂ることが重要です。
私たちの体のコラーゲンの新陳代謝を促進すれば、全身の細胞の老化を防ぐことができます。また、
細胞マトリックスの老化を防ぐこともできます。細胞の中も外も新鮮さを保ち、良い環境を与え合う
ことができます。
新陳代謝が促され、細胞の老化を防ぐことが できれば、いつまでも美しく若々しい日々を楽しむこと ができます。
新陳代謝にもエネルギーが必要です。新陳代謝が活発になれば、エネルギーがその分必要となり、エ
ネルギー消費が増えます。コラーゲンの十分な補給で、不健康のもとである肥満解消という効果も期
待できます。
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