コラーゲンの食べ方
たんぱく質を食べようとする時、私たちは非コラーゲンたんぱく質を思い浮かべます。コラーゲンをすぐには思い浮かべません。
これは、間違った食べ方をしてきた歴史ということです。
昔の人たちが狩りをして獲物を倒した場面を想像してみましょう。獲物の皮をはぎ、腹を開き、内臓・血管を取り除き、骨から肉を削りと
って食べています。獲物の分配のときに、まずどんなことを考えるでしょうか?今の私たちが食卓にならんだ料理を食べるときにも共通す
る心理かもしれません。まず、おいしいところから食べます。なかには、一番おいしいところを最後の楽しみに残すという人もいるかもし
れませんが。次いで、やわらかいところ、手に入れやすいところ、などでしょう。
そして、捨てるところといえば、硬くて、食べにくくて、まずくて手でとりにくいところです。それは、骨や軟骨、腱、皮などです。また
、あまりおいしくない、ということで内臓も捨てられることになるのではないでしょうか。
ところが、これらの軽く無視してしまった骨、軟骨、腱、内臓、皮などの部分にこそコラーゲンが豊富に含まれているのです。
いまでも、これらの部分は捨てられることが多い部分ですが、太古の昔から、人類はコラーゲンの豊富な場所を捨ててきたといっても過言
ではないでしょう。このことは、食習慣の間違いだといっても仕方がないかもしれません。骨も皮も内臓も硬くて食べられなかったわけで
すから。
残念ながら、調理方法が発達しても、このような食べ方は続いています。時間をかけて煮たり蒸したりすれば、食べることが可能であって
も、やはり面倒なので、皮、骨、腱、内臓などは敬遠されています。硬くて歯が立たず、おいしくないからです。
肉や魚の食べやすいところは、非コラーゲンたんぱく質が主役で、主として筋肉の部分です。少量のコラーゲンが筋肉の膜に存在しますが
、筋肉だけを食べていたのでは、コラーゲンが不足してしまいます。
コラーゲンを摂るための工夫
コラーゲンを毎日の食事でとるためには、ちょっとした工夫が必要です。
コラーゲンは骨や軟骨、腱、皮などに豊富に含まれています。いずれも、どちらかと言えば食べにくい場所ですし、調理もしにくいでしょ
う。しかし、コラーゲンは熱を加えると、ゼラチンとなって溶ける性質があります。そこで、骨や皮がついたままの肉や魚をじっくり煮込
んだ、コクのある料理はいかがでしょうか。これなら、おいしさをたっぷり味わいながら、スープのように飲めるはずです。
時間をかけて煮込めば、その煮汁にコラーゲンがたっぷり溶け込んでいます。
コラーゲンたっぷりの食卓を演出するために、魚は切り身ではなく、丸ごと買ってください。丸ごとの骨付き皮付きで料理して、丸ごと食
べるのが秘訣です。そのためには煮魚料理が最適でしょう。骨太のヒラメやカレイには、とりわけコラーゲンが豊富です。また、魚の煮汁
を冷やした煮こごりは、コラーゲンたっぷりの食べ物です。
肉類では、骨付きのスペアリブや豚骨、鶏の手羽先、鶏がらなどにコラーゲンが豊富に含まれています。ただし、肉ならどこにでも多く含
まれているのかというと、そうではありません。牛や豚のサーロインやヒレ肉にはほとんどコラーゲンは含まれていません。
大豆たんぱくなど植物性の食べ物には、コラーゲンが全く含まれていないことも知っておきたいことです。
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